アフガニスタン:人を支えることがライフワーク

18/08/2015
150814-afghanistan-world-humanitarian-day-image-02

カブールにあるICRC義肢・義足センターで働くナジュムディン・ヒラール©ICRC

ナジュムディン・ヒラール(Najmuddin Hilal)。彼が地雷によって片足を失う悲劇に見舞われたのは、18歳の時でした。

ゆっくり回復に向いながら、彼は一年間病院で過ごしました。その後五年以上の月日を自宅で過ごし、働くことも普通の生活を送ることもかないませんでした。

「その間、わたしの夢は人道支援に携わることでした。五年間引きこもっていたことで、私の中で何かが目覚めたんです」と振り返ります。

そして、彼の夢はある日実現します。

 

|カブールのICRCで働き始める

1988年の9月、ナジュムディンは、理学療法士のアシスタントとして、カブールにあるICRCの義肢・義足センターでキャリアをスタートさせました。

「私は身体的に障がいのある方に理学療法を提供していました。義足や義手を準備したり、専門的な仕事をこなしました。支援が必要な人を毎日支えることが、人道的な仕事を続ける上での励みになっています」

「今までこの仕事を続けてこられた理由はたくさんあります。初めてセンターを訪れる人は、体が不自由なので、周りの助けだけを頼りにしていました。しかし一週間もすると、誰の助けも借りずに家族の元に戻っていくんです。このことが一番重要で、仕事を続ける励みなんです。自信もつくし、幸福感にひたれます」と、感慨深げに語るナジュムディン。

「自身の体験があったからこそ、体に障がいがある人が直面する、アフガニスタン社会ならではの偏見がどういうものなのかが理解できるんです。私は、彼らがそうした偏見と闘い、完全に社会復帰できるよう手助けしているにすぎません。障がいがあってもなくても、誰もが積極的に社会に参画する権利があるのです。障がい者=無力、ではないのです」

ナジュムディンは続けます。「この27年間、私は助けを必要とする何千もの人々を支えてきました。でも、人道の分野を極めてゴールにたどり着くには、まだまだ道のりは遠いです。実際、歩き出したばかりですからね」。

        取材:シャムシャド・オマール、ICRC職員

原文は  本部サイト(英語)  をご覧ください。