南スーダン: 雨季の前に種と農具を手に入れた避難家族

27/06/2019

©F. Seriex/ICRC

ジュバの西にある簡易キャンプ。ICRCのスタッフ Joseph Mokorendereから種と農具一式の配付について説明を受ける避難民。正しい農作業や栄養、ICRCについて学ぶ場ともなっている。

 

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デュラマヤの簡易キャンプに避難する1,000世帯に配付するため、トラックから種と農具を運び出す。

 

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ICRCの車両を目印に種と農具を受け取りに来たデュラマヤの避難民。

 

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登録を済ませると引換券が渡される。

 

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順番に呼び出された避難民グループは、種の袋と農具の数量をICRCスタッフと一緒に数え、各世帯に均一に行き渡るよう確認する。

 

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女性たちが運んでいる袋の中には、モロコシなどの穀類とカボチャ、オクラ、モロヘイヤなどの野菜の種が入っている。農具はカマ、クワ、小さなショベルの3点セット。

 

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種と農具を配付するのはコミュニティのレジリエンス(立ち直る力)の向上が目的。

 

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各グループは20人分用意された種と農具を世帯ごとに分配。

 

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デュラマヤから50キロ離れたミンガで戦闘が発生。ルカさんは故郷を離れ、簡易キャンプに逃れた。「村で戦闘が始まったので、他に行くところがなかった」と28歳の青年は語る。他の人たちと同様、故郷に帰るつもりはない。仕事がなくても安全な場所にいることを望んでいる。

 

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デュラマヤは辺境の地だ。近隣の村まで20キロ離れている。キャンプ地に仕事はない。「学校にはあまり行かなかった」とルカさん。「英語は苦手。良い教育を受けて言語を学びたい。昔は医者になりたいと思っていた」と語る。しかし今は生きるのに精いっぱい。「食べ物が手に入ったときだけ食べる。手に入らなければ何も食べない。それだけのこと」。

 


最近締結された和平協定により、南スーダンの暴力は減少しつつあるものの、紛争から数年経った今も人口の大半は十分な食事がとれません。安全が確保されず、農具すらなく、地域社会は打ち捨てられたままです。

 

「食べ物が手に入ったときだけ食べる。手に入らなければ何も食べない。それだけのこと」とルカ さん(28) は語りました。

 

赤十字国際委員会 (ICRC) は、南スーダンの避難世帯が雨季の前にもう一度種まきができるようにと、この5ヵ月間で35万2,000人に種と農具一式を配付しました。デュラマヤに支援を受けるコミュニティの一つがあります。首都ジュバから北西へ車で約3時間離れたムンドリ・イーストが2019年2月の衝突で壊滅状態になると、身一つで1,000世帯以上が避難して来ました。

 

直近の村まで20キロ離れたデュラマヤは孤立し、ルカさんのように職に就くことは難しいため、生きていくために人道支援に頼る生活が続いています。「このコミュニティを支えていくことが必要です。食べ物、水、教育など、困っていることをいつも話してくれます。あらゆる機会を通じて支援をしなければと思っています」とICRCエクアトリア副代表部のOla Ulmo代表は述べます。「雨季に入ると、ここでの生活がさらに厳しくなります。道路が遮断されてしまうため、私たちがここまでたどり着くこともできなくなります」と言います。

 

これから数ヵ月は何も収穫できない時期となるため、キャンプの住民は支援なしには過ごせません。しかし、モロコシ類やカボチャ、オクラ、モロヘイヤなどの種を今蒔いておけば、今年後半の収穫が期待できるため、食料については先々に希望があります。ムンドゥリの安全が確認されて避難民が帰郷できるまで、私たちは支援を続けます。


フォトギャラリー:2019年5月30日