15ヵ国のミレニアル世代の4人に3人「メンタルヘルスは水・食料・シェルターと同じく重要」

プレスリリース 10/10/2019

 

ジュネーブ (ICRC) -15ヵ国でアンケート調査を行ったところ、約4人に3人 (73%) が、戦争や武力紛争の犠牲者にとって精神保健面における支援は、水・食料・シェルターと同じく重要であると回答しました。

 

赤十字国際委員会 (ICRC) がイプソス社に依頼して、20歳から35歳までの15,000人以上を対象に調査を実施。紛争被害者のメンタルヘルスの重要性に対する認識が高まっていることが明らかになりました。

 

15ヵ国中、シリアのミレニアル世代が最も多く「メンタルヘルス」を支持。回答者1,000人中87%が、武力紛争の犠牲者にとってメンタルヘルス面における支援は、水・食料・シェルターと同じく重要であると回答しました。続いてインドネシア (82%) 、ウクライナ (81%) 、スイス (80%) の順になりました。

 

「紛争下では、メンタルヘルス面における対応はあまりにも長い間ないがしろにされてきました。心の傷は外側から見えないため見過ごされやすく、治療の優先順位が低くなりがちです。でも実際は、何百万もの人々が戦争によって精神保健や心理社会的健康に深刻な影響を受けます。新たな心の傷が表面化すると、心の奥にしまい込まれていた古傷が表面化するケースもあります。場合によっては、その影響が命に関わることもあるのです」と、ペーター・マウラーICRC総裁は話します。

 

紛争被害を受けた地域の5人に1人以上が、精神面で何らかの不具合が生じています。軽いうつ症状から不安神経症、心的外傷後ストレス障害 (PTSD) まで、さまざまです。この数字は、一般的に心に不調を感じている世界各地の人々に比べて、3倍に相当します。世界的にメンタルヘルスへの関心が高まりを見せていますが、紛争に巻き込まれた人々への心のケアにも関心は寄せられるべきです。

 

「戦争や暴力が発生したとき、目に見えるケガを手当したり、きれいな水を確保するのと同様に、メンタルヘルス面での支援を行えば救える命があります。目に見えない傷も同じく危険なのです」と、マウラーは述べました。

 

10月10日の世界メンタルヘルスデーに際して、ICRCは各国に呼びかけます。初期の人道支援と同じく、紛争や暴力を伴う状況下において心のケアは極めて重要であり、国内外の緊急対応システムに組み込まれなければなりません。

 


 

インフォグラフィックのダウンロードはこちら

原文は本部サイト(英語)をご覧ください。