第11回 国際人道法(IHL)・模擬裁判国内予選大会開催報告
赤十字国際委員会(ICRC)は、第11回国際人道法(IHL)模擬裁判大会国内予選を、2020年11月28日(土)・11月29日(日)の二日間にわたって開催しました。今年は同大会を始めて以来、初めてのオンライン開催となりました。
予選、準決勝を制し、決勝では同志社大学チームと東京大学チームが対戦。僅差の接戦ののち、優勝したのは東京大学チームでした。また、最優秀弁論賞は、東京大学チームのクリス・クレイトンさんと金原芽以さん、最優秀検察官賞は、同志社大学の廣瀬 亮さんに贈られました。
今年は、愛知県立大学、宇都宮大学、京都大学、慶應義塾大学、西南学院大学、東京大学、東京外国語大学、同志社大学、横浜市立大学、早稲田大学のチームに加えて、東京大学&早稲田大学の混成チームが参加。
国内予選は、早稲田大学の古谷修一教授、横浜市立大学の瀬田真准教授、西南学院大学の根岸陽太准教授、東京大学キハラハント准教授、そして各々のゼミ生のサポートを得て成功裏に幕を閉じました。
また、裁判官として、以下の方々に貢献いただきました。
大阪女学院大学/髙橋宗瑠氏
外務省総合外交政策局人権人道課長/富山未来仁氏
クリフォードチャンス法律事務所/中鳥勇紀氏
国際刑事裁判所/マンスフィールド デビッド 宥雅氏
日本弁護士連合会/須田洋平氏、大野鉄平氏、高田敏明氏
日本赤十字社/祐成のどか
一橋大学/竹村仁美氏
防衛省統合幕僚監部/齋藤雄介氏
防衛大学校/石井由梨佳氏
赤十字国際委員会/アイシャ・アブドゥル・ラーマン、クリスチャン・ドニ―・プトラント、サハー・ハールーン
参加チームは、今年7月に発表された本模擬裁判の問題文を読み込み、周到な準備の上大会に臨みました。国際法一般、特に国際人道法の知識を駆使しながら、英語で自らの弁論を展開。例年とは異なるオンラインの環境にも関わらず、各ラウンドでは、国際人道法の理解を問い、事実関係の立証を迫る裁判官からの鋭い質問に、懸命に持論を展開していました。また、大会初日には、大阪経済法科大学の藥袋佳祐准教授が戦争ゲーム『ARMA3: Laws of War』を通じた国際人道法学修の効果に関する考察について講演しました。
優勝チームは、2021年3月に香港で開催される国際人道法アジア・太平洋地域大会の日本代表として参加します。ICRCは、優勝チームの同地域大会への参加を全面的に支援していきます。
恒例のイベントとなった国際人道法模擬裁判。来年も多くのチームの参加を待っています。
詳細は、決まり次第本HP上にて公開します。