赤十字国際委員会(ICRC)中東地域局長:歯止めの利かない暴力が市民生活を壊滅させると警告
中東
2025.03.24

ICRC
ガザとイスラエルの戦闘再開に続きイエメンにおける暴力の激化と、中東に暮らす何百万もの民間人が終わりの見えない戦いの悪循環に巻き込まれています。
同僚たちは民間人への影響を目の当たりにしています。ガザの人びとは人道物資と医療を必要としており、イスラエルから連れ去られた人質は家族の元へ帰らなければなりません。イエメンでは、地域住民が再び身の危険を感じています。シリアの人びとは、最近の一連の暴力事態により再び家を追われ、人道支援の必要性が新たに生じています。
人命を救い、希望を取り戻すために今すぐ行動する必要があります。民間人は攻撃から守られなければなりません。病院や重要なインフラも軍事作戦から守られる必要があります。そして、助けが必要な人たちに援助がたどり着かなければなりません。
すべての当事者は国際人道法を遵守してください。民間人と民用物、人道支援や医療に従事する者たちを保護することもしかりです。私たちは引き続き、命を救うための支援を提供し、深刻な被害を受けた人びとの緊急のニーズに応えていきます。ガザやヨルダン川西岸、イスラエル、イエメン、そしてシリアにおいて、医療サービスの提供と安全な水の確保、家族の再会支援に重点を置いて、赤十字運動のパートナーとともに最も影響を受けた地域社会を支援していきます。
-ニコラス・フォン・アークスICRC中東地域局長