【イベント報告】ガザの現状と平和への希求 in 沖縄 ― ガザ赤十字野外病院を通して考える

©日本赤十字社
2026年1月27日(火)、沖縄県那覇市の那覇商工会議所ホールにて、赤十字講演会「ガザの現状と平和への希求 ― ガザ赤十字野外病院を通して考える」 を日本赤十字社と共催しました。
当日は、大学生、一般参加者、日本赤十字社の職員・ボランティア、協力団体の関係者を含む、約60名が参加。地元メディアにも大きく報じられました。
沖縄でガザを語る
冒頭、ICRC榛澤祥子駐日代表があいさつし、日本赤十字社の藤枝大輔氏が赤十字・赤新月運動によるガザでの活動について説明しました。2023年10月以降の戦闘激化で、多数の民間人が犠牲となり大規模な避難が発生し、現地では食料・水・医療を含む基本的なサービスが慢性的に不足する状況を報告しました。また、現在、赤十字パートナー16社との連携でICRCが運営している南部ラファの赤十字野外病院の活動をはじめ、緊急医療支援についても紹介しました。
ガザ赤十字野外病院に派遣された医師の報告
その後、ICRC整形外科医の安藤恒平が登壇し、中立を掲げるICRCの活動全般を説明した後、ガザの実情を映像や写真と共に語りました。野外病院では、手術中であっても近隣で爆発音が聞こえるなど、高い安全リスクにさらされていること、清潔な水や電力が不足する厳しい制約の中で医療活動が行われている現状を話しました。血液不足により患者家族がその場で献血をして手術を実施したり、ひっきりなしに患者が運ばれてきたりするなかで悪戦苦闘する現場の様子がリアルに共有されました。肉体的・精神的な疲労を抱えながら、チーム一丸となり昼夜を問わない救命活動に、参加者からも多くの質問が寄せられました。
質問はその他にも、「赤十字が掲げる“中立”と“公平”の違い」や「ICRCの活動資金はどこから出ているのか」、「国際協力に携わりたいがどのような能力が必要か」などに及び、 ガザの現状にとどまらず、赤十字の活動や支援の仕方など幅広い関心が寄せられた貴重な機会となりました。
本イベントは、沖縄県、沖縄経済同友会、那覇商工会議所、沖縄平和協力センターの後援で実現しました。ICRC駐日代表部は、これからも日本の多種多様なアクターと手を携えて、戦地の人びとを支えるために日本からどんな貢献ができるのかを考える場を積極的に設けていきます。