マリ:人道支援の再開急務

2012.04.05

ジュネーブ/ニアメ マリ北部の人道的状況はかつてなく悪化しており、今年1月中旬に起きた武力衝突により逃れてきた数万人の人々が危機的な状況に置かれています。

過去数日間続いている治安悪化と混乱により、医療機関を含む多くの公共サービスに支障が出ています。北部のガオやトンブクトゥで活動しているICRCも含め、同国で支援活動をしている国際機関の活動にも影響が出ています。

4月1日にはICRCの倉庫が襲撃され物資などが盗難にあったため、ICRCは一時的にマリ北部での活動を縮小せざるを得ませんでした。しかし現在も、少ない人員でガオ、トンブクトゥ、首都バマコで支援を続けています。

「ICRCは、数多く存在する武装勢力と対話を続け、全ての人に対し、ICRCの中立性と公平性への理解を求めまていす。助けを必要としている人々への支援を続けるためにも、ICRCスタッフ、建物、車などの設備には敬意が払われなければなりません」北・西アフリカ地域事業局長のボリス・ミシェルはこう訴えました。

3月末までに、ICRCとマリ赤十字社は、約4万人の避難民に対して食料や生活用品を配布し、併せて、マリ北部で食料危機に直面している7万3000人に穀物を配布しました。

詳細な記事はICRCジュネーブ本部(/英語)で確認できます。