シリア:ICRC総裁、一般市民への影響を危惧

2014.01.13

赤十字国際委員会(ICRC)総裁ペーター・マウラーは、三日間のシリア訪問を終え、紛争が一般市民に及ぼし ている影響が、想像以上に悪化していて、人道支援が追いついていないことについて語りました。また訪問中、マウラーは公式な会談で支援を必要とする人々へ 支援が行き届くよう、現地へのアクセスの確保を強調し、ダマスカス郊外の避難民や、シリア赤新月社職員、ボランティアなどからも直接話を聞きました。

 

シリア政府との会談で、ICRCが反対勢力の支配地域を含むシリア全領域の人々に支援を届ける際に直面している課題について、マウラーは「ICRC がさらに支援活動を進めることが必要で、そのためには現地へのアクセスを確保することが、必要不可欠となります。今回会談した政府関係者より、医療支援を 含む中立な人道支援を受け入れてもらえたことは一歩前進となりました。しかし特に反対勢力が支配し、日々戦闘が激化する地域においては、ICRCや赤新月 社が現場に支援を届けられるよう、一刻も早く行動を起こしていかなくてはいけません」と主張しました。

ダマスカスに滞在中、マウラーはシリアの首相や、外務省、内務省、総務省、水源・保健省などの大臣に加え、国家安全保障の長官を含む政府関係者とも会談。その中で、紛争の最前線で苦しんでいる人々に支援を届けることや、収容所訪問への取り組みについて決意を表明しました。

 

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