アジア編集者会議 戦争・災害報道におけるメディアの役割
アジア編集者会議 戦争・災害報道におけるメディアの役割
2014年11月26、27、28日
於:広島県広島市
紛争の最前線で、戦況と人道危機を取材するメディアと、人々のニーズに寄り添い支援を届ける赤十字国際委員会(ICRC)。情勢の不安定化でエスカレートする暴力や自然災害に見舞われた現場で働く両者が共有する問題意識や挑戦、ジレンマは数知れません。世界各地の人道問題を予防・打開するために、メディアと赤十字がそれぞれの役割と責任を確認し、社会を動かし救う最善策を話し合います。
会議は以下の三つのセッションからなります。パネリストなど会議詳細はこちら
v 第一セッション:戦場における報道
市民ジャーナリズムの台頭、変革を望む人々への取材、民族・宗教対立の構図、 声なき人の代弁者、報道の限界・自己制限、など
v 第二セッション:災害時の報道
東日本大震災とフィリピン台風の教訓、「目を向け続け、忘れないこと」、災害に備えるための報道の役割、放射能やバイオハザード等危険の伴う取材、など
v 第三セッション:報道現場の未来
記者の拉致や拘束等の回避・最前線での安全確保、取材対象との関係構築、SNS情報の信憑性、“Allegation vs Accusation”、移民など微妙な政治問題をどう忠実に報道するか、など
ICRCが主催する「アジア編集者会議」は、報道関係者の中でも取材経験が豊富なベテラン記者を対象に、2006年のインド・ニューデリー会議以来、バングラデシュ・ダッカ (2007年) 、フィリピン・マニラ (2011年) 、ニューデリー (二回目、2013年) で実施されています。第5回会議の開催国となる日本では、戦時・災害時の人道問題を語る場として広島を選定。会議には、アジア大洋州の13か国から25名が集います。
【会議概要】
- 会場:グランドプリンスホテル広島 (広島県広島市南区元宇品町23-1)
- 参加者:アジア大洋州のジャーナリスト25名
- オブザーバー:大学や学生、メディア関係者 (フリージャーナリスト含む) など
- 使用言語:英語のみ(同時通訳なし)
- 主催者:赤十字国際委員会(ICRC)
- 後援団体:早稲田大学ジャーナリズム大学院、広島県、広島平和文化センター、日本赤十字社
なお、本会議(27,28日)に先駆けて、26日午後に広島市の平和記念公園にてキックオフイベントを催します。会議参加者は、原爆ドームや資料館をはじめ、元ICRC職員で報道カメラマンのジャン・モアの写真展を訪れたり、被爆者の体験談を聞きます。
11月26日(水)
13:00-14:00 アジア編集者会議キックオフイベント ジャン・モア写真展オープニング
除幕式とスピーチ:
駐日スイス大使、日本赤十字社社長、広島平和文化センター理事長、ICRC駐日代表
14:00-15:15 平和記念公園ツアー
15:15-15:30 献花
15:30-17:00 平和記念資料館見学
17:00-18:00 被爆者証言(小倉桂子氏、会場:追悼平和祈念館研修室1・2)
会議の様子は、ツイッターやフェイスブックでもフォローいただけます。
ツイッター: #APmedia14 もしくは @ICRC_jp
フェイスブック: https://www.facebook.com/ReportingOnViolence.AsiaPacific