ウクライナ:紛争による避難民への支援(2017年)

2018.01.23

赤十字国際委員会(ICRC)の倉庫 ©Ksenia Volosovtsova/ICRC

 

ウクライナでの紛争に関連して、多くの人が家を逃れなくてはなりませんでした。赤十字国際委員会(ICRC)は、地元赤十字社の支部や地元当局と協力して避難民への支援を行っています。支援ニーズが生じればいつでも地元当局や他の組織による支援を補完します。

 

ICRCは適切な支援を行うべく避難民のニーズを定期的に調査し、彼らの最も脆弱な部分に的を絞り取り組みます。

 

ロシア南部

2017年、ロストフ州、クラスノダール地方、アディゲ共和国の8500人を超える避難民が、6回の支援物資配付で食料と生活必需品を受け取りました。ICRCは合計約1020トンの食料と衛生用品を、地元ロシア赤十字社の支部、地元当局と協力して提供しました。配付された食料セットにはソバ粉、パスタ、ヒマワリ油、茶、砂糖とその他の食料品が、そして衛生セットにはシャンプー、石鹸、歯磨き粉と歯ブラシ、その他の生活必需品が含まれます。

 

クリミア半島

ウクライナでの紛争から避難し、クリミア半島とセヴァストポリに住む約1万の弱い立場に置かれた人々は、2017年、10回の支援物資配付で食料と生活必需品を受け取りました。ICRCは、2100トンほどの支援物資を地元赤十字社と協力して届けました。その中身は、ロシア南部と同様の食料品と衛生用品になります。

 

ベラルーシ共和国

ICRCは、同国へ避難してきたウクライナの人たちが食料と生活必需品を買うためのバウチャー配付プロジェクトを、ベラルーシ赤十字社が導入するのを支援しました。2017年には4500枚のバウチャーが配られました。

下半期には同赤十字社と一緒に、避難家族に小規模ビジネスを立ち上げる機会を与え、人道支援に頼らないで暮らしていけるよう、新規事業支援プログラムの導入を始めました。この枠組みでは、そうしたビジネス200件を上限に、交付金の提供が期待されています。

 

家族のつながりを回復

モスクワ地域のICRC職員が活動する全ての地域で、地元赤十字社と協力して、ウクライナでの紛争により離れ離れになった家族や親戚との絆を取り戻す支援に取り組んでいます。2017年には、家族と連絡がつかず消息を追ってほしいという依頼を11件受けました。

 

原文は本部サイト(英語)をご覧ください。