シリア:更なる人道支援必要
各地で交戦状態が続くなか、アレッポ及び周辺地域の緊張状態が高まっています。負傷者の数は日に日に増加し、何千もの人々が危険を逃れるため避難生活を余儀なくされています。ひときわ厳しい状況下に置かれながらも、ICRCはシリア赤新月社とともに支援を続けています。
トルコなど国外へ避難する人々がいる一方、学校や公的施設などの避難所を求めて国内を転々とする人々も多く存在します。
シリア赤新月社は負傷者の救助や支援物資の配付などを通して、戦闘のなかで逃げ場を失くした人々への支援を行っています。過去3週間でICRCはシリア赤新月社とともに、食料、飲料水、その他の物資を何千もの人々へ配付しました。不安定な状況が続くアレッポにおいても、シリア赤新月社は周辺にある80の学校に避難している数千人へ支援物資を届けるべく尽力しています。
この1週間シリア赤新月社は、ICRCのサポートを受け以下の活動を実施しました。
・ダマスカスにて、62の学校に避難している2万5,000人へ支援物資を提供
・8月13日から15日にかけて、ダマスカス郊外、イドリブ、ハマ、ホムスにて7, 000人以上の人々へ食料を配付。併せて、食料パック1, 470世帯分、ラマダン用食料パック (ナツメヤシ1キロとドライアプリコット1キロ) 1,070個、衛生キット1, 000個、マットレス9, 900枚、寝袋500枚を提供
・ダマスカス郊外の支部と協力し、主にAl Tal地域から避難してきた人々への迅速な支援を行うため、地域行政委員会へ物資を支
・8月12日、アレッポ、ダマスカス市内及び郊外、ホムス、Tartousにて、約1万2, 000人へ食料を配付。また、2万2,000人のニーズに対応するため、ラマダン用食料パック (ナツメヤシ1キロとドライアプリコット1キロ)4,200個、衛生キット2,000個、マットレス2,500枚、寝袋500枚を提供
ICRCはシリア赤新月社と協力し、6万5, 000人の避難民へ飲料水を届けるべく、 1日に60立方メートル以上の水を Al Nabekへ、そして 30立方メートル以上の水をTal Kurdiへトラックで輸送しています。
アレッポ、ダマスカス、ダマスカス郊外、Deir Ezzor、ホムスでは引き続き給水システムの整備を進めています。
詳細な記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。