マリ:ICRCが北部の収容所を訪問

2012.07.31

ジュネーブ/ニアメ(ICRC)- 7月29日と30日、ICRCはマリ北東部のTinzaouatèneで反政府勢力(National Movement for the Liberation of Azawad:MNLA)に拘束されている79名の国軍兵を訪問しました。

被拘束者の1人は健康上の理由によりマリ当局に引き渡される予定です。引渡しの際は、中立の立場からICRCが仲介します。

被拘束者はICRC職員との面談の後、バマコなどにいる親類と電話で連絡を取りました。また、ICRCは兵士の家族によって書かれた手紙「赤十字通信」20通を被拘束者へ届けました。さらに75名の被拘束者が手紙を書きました。この手紙はICRCが家族の元へ届ける予定です。

マリ・ニジェールを統括するICRC地域代表部首席代表のJean-Nicolas Martiは次のように話しています。「家族との文通は被拘束者の孤独感を和らげます。赤十字通信により、数ヶ月間離れ離れになった兵士と家族が再び連絡を取り合えるようになりました」

被拘束者には食料も配布されました。

ICRCは、他の国での収容所訪問と同様、被拘束者が置かれている環境についてICRC職員が気付いた点やアドバイスを今後MNLAとの対話で非公開に伝える予定です。

詳細な記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。