最前線でのICRCの記録映像がウェイビー・アワードを受賞
2012.04.20
ジュネーブ(ICRC)ICRCは、第16回ウェイビー・アワードのショートドキュメンタリー部門賞を受賞しました。この映像は、リビアでの武力紛争下、最前線で医療活動を続けた医師、看護師、救急搬送隊員たちが直面した危険を記録したものです。
写真ジャーナリストのAndré Liohn氏が撮影した映像を用い、戦場で働く医療関係者の安全を確保することを目的としてICRCが展開している、世界的キャンペーン用資料として制作されました。
「毎年、医療に対する攻撃によって、治療を妨げられた多くの人が命を落としています」と映像制作を担当したICRCの職員は、背景にある状況を説明します。
「この賞は、自分の命を危険にさらしてまでも負傷者を救おうとする、リビアの人々に与えられたのだと思います」とLiohn氏は語ります。「戦闘の最中、人のために働き続ける彼らの勇気には圧倒されました。戦時には、自分が何をすべきか一瞬のうちに判断を求められることが多々あります。負傷者が乗った救急車が軍の関門を通過できるよう、兵士が通行を許可する場合や、敵の兵士が手術を受けるのを武装集団が認める場合など、様々なケースがあります。リビアの悲劇的な状況の中、人を思いやる行為を目の当たりにし、医療関係者が、敵味方を問わず、安全に治療できる環境が必要であることを切に感じました」とLiohn氏は訴えます。
ウェイビー・アワードは、デジタル分野における国際的に権威のある賞で、今回は8000作品以上の応募がありました。
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英文記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。