シリア:破壊と喪失の10年
2011年に中東各国で熱を帯びた民主化運動「アラブの春」のうねりを受けて、本格的な武力紛争へと突入していったシリア。10年経った今も混とんとした状況は変わらず、シリアの人々は言語に絶する凄惨な日々を経て、疲弊しています。昨年2020年は紛争が始まって以来最大の経済危機に見舞われ、そこにコロナと国際社会からの制裁が追い打ちをかけました。シリアの総人口約1,800万人のうち、約1,340万人が現在も人道支援を必要としていて、この数字は東京都の総人口(約1,390万人)に匹敵します。11年目に突入したシリア危機―――私たちはこの機に特設ページを開設し、シリアの過去10年の変遷と今、そして若者をはじめとしたシリアの人々の声を届けます。
プレスリリース
「破壊と喪失の10年―シリアの若者が背負う大きな代償」はこちら
シリアの人々が語るこの10年
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レンズ越しに見た戦禍のシリア
リカルド・ヴィラノーヴァ氏が撮影したシリアの写真とICRC駐日代表部に寄せられたメッセージはこちら
リカルド・ガルシア・ヴィラノーヴァ(Ricardo García Vilanova)
スペイン出身のフリーカメラマンで、19年以上のキャリアを持つ。アラブの春やイスラム国(IS)に関連した紛争の報道写真を手掛けるなど、紛争地や人道危機をテーマに現地の様子をカメラに収めている。2019年にイラク、2020年にはナゴルノ・カラバフ紛争、また今年3月にはシリア危機10年に合わせて再びシリア入りするなど、常に国際情勢の潮流を捉え、最前線の現場に飛び込んでいる。
世界で名だたる新聞や雑誌への掲載実績を数多く誇る。ライフ誌、ニューズウィーク誌、タイム誌、ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、ル・モンド紙、ガーディアン紙、タイムズ紙、デア・シュピーゲル紙など枚挙にいとまがない。
ICRCに限らず、国連や国境なき医師団、ヒューマン・ライツ・ウォッチなどにも写真を提供するほか、フリーランスのビデオジャーナリストとしてCNNやBBC、アルジャジーラ、チャンネル4、VICE、PBS、ユーロニュースなどの報道機関にも映像を提供する。
2010年にウォール・ストリート・ジャーナル紙よりピューリッツァー賞の候補に推薦される。過去の受賞歴は次の通り。PX3(4回)、世界報道写真大賞(2回)、国際写真賞(2回)、モスクワ国際写真賞(2回)、LensCulture写真賞(2回)、バイユー・カルバドス・ノルマンディー賞、全米報道写真家協会賞、DAYS国際フォトジャーナリズム大賞、山本美香記念国際ジャーナリスト賞、インターナショナル・プレスクラブ賞。ビデオジャーナリストとしては、ローリー・ペック賞を受賞している。
メディア掲載:ICRC、シリア危機関連トピック
- NHK WORLD – Japan: Decade of Conflict Taking Toll on Syrian Youth