世界赤十字デー:世界中の仲間と#何があっても寄り添う

お知らせ
2021.05.07

©ICRC

毎年5月8日は世界赤十字デーです。今年も、紛争や自然災害に加えて、出口の見えないコロナ禍で、世界中の人々に寄り添い、現場の様々なニーズに対応している国際赤十字・赤新月運動(以下、赤十字運動)のボランティアや職員にエールを送る機会にしたいと思います。

赤十字運動は、赤十字国際委員会(ICRC)と国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)に加えて、各国に192の赤十字社または赤新月社(イスラム圏の赤十字社に相当)を擁し、約1,400万人のボランティアを抱えています。この数を世界の人口に当てはめると、実に636人に1人が赤十字・赤新月ボランティアという計算になります。

こうしたボランティアのネットワークを駆使して、赤十字運動は日々様々なニーズに応えています。例えば、、、

  • 約6億5,000万人に対して保健衛生の普及・対策を実施
  • 約1億600万人に対して給水・衛生環境の整備を実施
  • 約7,900万人に対して食料や生活支援物資を提供
  • 100万人超に対して家族と連絡が取れるよう支援
  • などです。

「世界は解決しなければならないたくさんの課題を抱えています。コロナ禍だけでなく、気候変動、安全や安定した生活を求めて移動する人々などです」と語るのは、IFRCのフランチェスコ・ロッカ会長。「そうした場面で、親身に寄り添い続けている1,400万人のボランティア一人一人を、世界赤十字デーに合わせて私たちは称えたいのです。 どんな小さな支えでも各地で集団的に行われれば、とてつもないインパクトを世界に示すことができるのです」。

ICRCのペーター・マウラー総裁も続けます。「どんな危機的状況にあっても、赤十字・赤新月のボランティアと職員は常に最前線で働いています。自らの命を危険にさらす場面に遭遇しても、です。 紛争や自然災害、その他人道上の危機に晒され、最悪な状況下にいる人たちの苦しみを少しでも和らげ、二度と同じ思いをしなくて済むように、地元コミュニティーの人たちと一緒に絶え間なく働いています」。

赤十字と赤新月のマークを身につけて働くボランティアと職員は、世界が少しでも良くなればという思いとともに、誰一人として取り残されることがないよう、日々活動しています。