シリア:活動拡大に向けた動き

2012.04.05

ジュネーブ/ダマスカス(ICRC)ICRC総裁ケレンベルガーは、ムアッリム外務大臣を含む政府高官との会談を4月4日に開催。ICRCがシリアでの活動拡大することに関して政府の同意を得ました。

「同意を得られたからには、シリアで活動する人材を増やし、物資提供能力も強化しないといけません」とケレンベルガーは今後の展開を述べ、「シリア側の同意は、ICRCが持つ独立性と中立性に対する、シリアからの信頼の証と言っていいでしょう。この同意により、ICRCとシリア赤新月社が支援活動を拡大していくことが可能になります」と続けました。

ICRCが要求していた、戦闘の影響を受けている地域での時間停戦を進めていくことについても、シリア外務省とICRCの間で合意が得られました。さらにシリア外務省は、収容所訪問に関する手続きについても同意しました。今後ICRCは、アレッポ中央刑務所の訪問を手始めに、他の収容所への訪問を開始する予定です。

収容所に関する問題については、ムハンマド・アルシャール内務大臣とも話し合いを行いました。

ワエル・ハルキ厚生大臣とは、負傷者や病人が医療機関で治療を受けられる権利や、すべての戦闘関係者は紛争時においても医療関係者や医療施設、搬送車両を尊重する義務があるという点に関し、包括的に議論を行いました。

詳細な記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。