パキスタン:活動の抜本的見直しへ

2012.05.10

ジュネーブ/イスラマバード(ICRC) – ICRC職員として保健プログラムの運営管理にあたっていたKhalil Rasjed Dale の残虐な殺害を受け、ICRCはパキスタンでのその位置付けと活動内容を再考しています。

「先日パキスタンで起きたICRCに対する攻撃を受け、私たちは、ICRCの活動が与える人道的影響と職員が直面する危険性とのバランスについて抜本的見直しを余儀なくされています」。ICRC南アジア事業局長のジャック・ド・マイオはこう述べました。

ICRCは即座に対応を取りました。まず、同国北西都市ペシャワールと、南部最大都市カラチの事務所が行う活動を停止しました。南西部バルチスタンでの業務は既に事件の影響により停止していました。ICRCパキスタン代表部首席代表のPaul Castellaは「私たちは、業務の停止が負傷者、病人、障害を持った人々、その他の弱い立場に置かれた人々に大きな影響を及ぼしていることを、十分承知しています」と、今回の対応が与える影響を説明しました。

Castellaは続けて、「ICRCは現在、明確で持続可能な解決策を見出していくため、状況と環境の分析を行っています。今後数週間以内に、パキスタンでの今後の方向性を決定し発表する予定です」と述べました。

ICRCは1947年からパキスタンでの活動を展開しており、暴力や自然災害の被害者に対し、医療や身体面でのリハビリ、その他の支援を行っています。

英文記事はICRCジュネーブ本部サイト(英語)で確認できます。