シリア:国際赤十字・赤新月運動 スタッフ殺害を非難

2012.07.10

ダマスカス/ジュネーブ(シリア赤新月社/ICRC/国際赤十字・赤新月社連盟)- シリア東部の町で9日夜、赤新月社の救急車が銃撃され、乗っていたスタッフのKhaled Khaffaji氏が10日に死亡しました。シリア赤新月社のスタッフが活動中に攻撃を受け亡くなるのは、この1ヶ月間で2度目です。

 シリア赤新月社、ICRC、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)はKhaffaji氏の死に深く衝撃を受けており、銃撃を強く非難します。シリア赤新月社社長Abdul Rahman al-Attar氏は、「私たちは悲嘆に暮れています。Khaffajiの死は非常に受け入れがたいものです」と発表しました。併せて、「すべての戦闘当事者は医療従事者と赤十字・赤新月の標章を尊重し、シリア赤新月社のボランティアスタッフが何者にも妨げられることなく、安全に救援活動を行えるよう、配慮しなければなりません」と、医療従事者を尊重するよう訴えました。

Khaffaji氏は、赤新月社の標章が付いた救急車内で活動中に銃撃されました。

救援者の身の安全が確保されなければ、活動は成り立ちません。ICRCシリア代表部主席代表のMarianne Gasserは、「ICRCは、医療従事者と人道支援活動家を含む一般市民に対する攻撃を非難します。ICRCとシリア赤新月社は、公平な立場に立ち、救援活動にあたっています」と訴えかけました。さらにGasserは「スタッフは、活動を安全に続けられるよう保護されなければなりません」と、スタッフの安全確保の重要性を説明しました。

IFRCのErika Janssonは次のように話します。「シリア赤新月社は今日までに4人のボランティアスタッフと事務局長を失いました。いずれも戦闘下、助けを必要とする人々に支援を行っていた間に命を落としました。他のスタッフも、命を危険に晒しながら日々懸命に活動しています」

IFRCとICRCは、Khaffajiのご家族とご友人、シリア赤新月社に心よりお悔やみ申し上げます。

詳細な記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。