ICRC総裁、ミャンマーを初めて訪問
ヤンゴン/ジュネーブ
赤十字国際委員会(ICRC)総裁のペーター・マウラーは、ミャンマーのテイン・セイン大統領はじめ、政府高官やミャンマー赤十字社の会長との会合のため、13日にミャンマーに到着しました。2012年7月にICRC総裁に就任して以来、初めての訪問となります。マウラーICRC総裁は今回の訪問中、内戦の被害者の状況に対する理解を深めるため、ICRCが活動を続けるミャンマー西部のラカイン州も視察する予定です。
「今回の訪問は私たちにとってとても重要なことです。ミャンマー政府がいくつかの人道問題について話し合う姿勢を見せてくれたことは、ICRCとミャンマー当局の今後のつながりにとっては大きな前進となりました。ここ数年では、ICRCの専門性がミャンマーの人たちの生活に前向きな影響を与えていて、進展もありました。」とマウラーICRC総裁は語りました。
「会合では、ICRC職員の収容所訪問を許可する政府の最近の発表を中心に、東部のカチン州や南東部のカレン州など紛争による被害を受けている地域へのアクセスを広げていくことについて話し合いたいと考えています。またラカイン州での私たちの活動と今後についても話し合いたいです。」と加えました。
ラカイン州で紛争が勃発した直後、ICRCはミャンマー赤十字社と協働で、被害を受けた人たちの支援に当たりました。2012年7月以降、医療スタッフの補佐や赤十字のボランティアを派遣するため、ラカイン州のシットウェー(Sittwe)に現地/国際職員を駐在させています。ICRCは、ミャンマー赤十字社と共に、自力で病院などに行けない患者を避難させ、けが人に応急処置を施しているのに加えて、衛星施設の修理や避難所での水の供給を実施しています。
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詳細な記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。