コンゴ民主共和国とコンゴ共和国:【フォトギャラリー】 ICRCの活動
2009年、コンゴ民主共和国(DRC)西部にあるエクアトゥール州のEnyele村とMonzaya村で、漁業権に端を発した戦闘が発生しました。DRC国軍と武力勢力との衝突により、16万5,000人以上が自宅を追われました。今回ICRCは、ゲッティイメージの著名な写真家、Jonathan Torgovnik氏とともに2つの村を訪ね、問題に直面している人々の姿を写し出しました。住民たちが直面する人道問題、それらを克服しようとする姿、国境を挟んだ二国の赤十字社とICRCが行った活動が写真に収められています。
武力衝突の被害を受け行き場を失ったコミュニティの要請に応えるために、ICRCは2010年に、DRCとコンゴ共和国の間を流れるウバンギ川の両岸に二つの事務所を開設しました。どちらの地域も、舗装された道がなかったり、深い森に囲まれていたり、巨大な湖があるために交通の便が悪く、戦場の中心地であるEnyele村とMonzaya村へ行き着くことは困難を極めました。
徒歩、バイク、カヌーといった様々な交通手段を駆使して、ICRCは現地の人々を継続的にサポートしてきました。過去数年間の活動内容は以下のとおりです。
・ DRCで1000軒以上の家の建設を支援
・ 離れ離れになってしまった200人以上の子供たちと、両親または親戚との再会を支援
・ 亡くなった人々の埋葬支援
ICRCは、食料配布を行うと同時に、米とキャサバイモの耕作プログラムを実施し、孤立したコミュニティーにいる人々が食料を確保できるよう支援しました。
近年、人道的状況が大幅に改善され地域の治安も安定したため、ICRCは、2012年1月にはコンゴ共和国側の事務所を、3月にはDRC側の事務所を閉鎖し、これらの地域から撤退することを決めました。
英文記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。