マリ:最も被害の大きい地域で食料支援
ジュネーブ/ニアメ(ICRC)?マリ北部のGaoおよびTimbuktu州で7月14日、ICRCは戦闘と食糧危機の被害を受けている人々に対し、大規模な食料配付を開始しました。
食料配付は、マリ赤十字社と共同で行っています。数週間以内にはKidal州の州都で、その後マリ北部すべての市で配付する予定です。
ICRCマリ/ニジェールでの活動を指揮するJean-Nicolas Martiは次のように状況を説明します。「北部の人々は、必要最低限の食料さえ確保できていない状況です。食料は不足し、値段も高騰しています。ほとんどの家庭は、去年の不作と現在も続く戦闘による二重の打撃を受けています」。必要なものを買うための収入もない、とMartiは続けました。雨季を控え種も必要です。
支援活動の第一段階は約3週間に渡って行う予定です。最も支援を必要とするとみなされた16万人の人々に、米や小麦粉、豆、油、塩などを配付します。さらに、農作期の始まりに伴い、食料の生産を促すためGao、Timbuktu、Moptiに住む約4万2,000の農家に米とトウモロコシの種を配付します。
ICRCはまた、約1万頭の弱った家畜(ヤギ、羊、牛)を上記3つの都市に住む5,000軒の農家から高値で買い取る予定です。収入を得た人々が、穀物やその他の生活必需品を買えるようにとの狙いからです。買い取った家畜は食用に処理し、最も支援を必要とする人々のもとへ配付します。健康な家畜を飼う農家には、家畜用の餌も配付します。
今年4月初旬に同地域で戦闘が激化してから、ICRCは支援規模の縮小と活動の延期を余儀なくされていました。Martiは「すべての武装グループ・関係者と、密に対話を続けた結果、マリ北部全域において大規模な支援活動を再開できるようになりました」と経緯を説明し、「計画通りに活動できるよう、この状況が維持されることを願っています」と語りました。
詳細な記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。