ジンバブエ:対人地雷による被害の削減を支援

2012.07.17

ハラレ(ICRC)- ICRCは、ジンバブエ国内の地雷除去のため、安全装具と医療機器をジンバブエ政府に提供しました。

ハラレ地域代表部首席代表Pascal Cuttatは今回の装具提供の背景を次のように説明します。「対人地雷は、戦闘が終わった後も長期に渡り人や家畜に身体的な損傷を与えたり命を奪ったりと、被害を及ぼし続けます。このような危険性を最小限に抑えるため、私たちは器具を提供しました。地雷は1970年代の紛争の負の遺産としてこの国に多数残っています」

今年2月、ICRCはジンバブエ政府と、対人地雷除去員の訓練と除去に使用する器具を提供する年間契約を結びました。これまでにICRCは、39名のジンバブエ国軍幹部に対し、地雷除去に関する国際基準(IMAS)の指導と、対人地雷を除去・廃棄する際の安全性、能力、効率を高めるための方法と応急処置に関する指導を行なってきました。

Cuttatは「私たちが提供している安全装具、医療キット、対人地雷探知機は、ジンバブエ政府が国内のすべての対人地雷を完全に除去するという、国際的な責務を果たすために必要不可欠です」と器具提供の重要性を説明します。Cuttatは続けて、「私たちは、ジンバブエ地雷対策センターとその職員が訓練で学んだことを実践し、提供された器具を使用できるよう、今後も技術的支援を行なっていきます」と意気込みを語りました。

ICRCは世界の27ヶ国において、各国赤十字・赤新月社の協力のもと、放置された武器が人に及ぼす影響を可能な限り抑えるため、地雷除去活動や専門家によるトレーニングを行なっています。

ICRCは1975年からジンバブエで活動しています。

詳細な記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。