南スーダン:ジョングレイ州で医療ケアを必要としている何百人もの人々
2013年7月17日
ジュバ / ジュネーブ
ジョングレイ州での新たな部族間の紛争の勃発により、多くの人々が重傷を負っています。赤十字国際委員会(ICRC)は、殺到する負傷者に対応する医療従事者を支援するため、ボー病院に外科手術チームを派遣しました。同病院では、176人の負傷者が搬送され、すでに34人が手術を受けました。
「ICRCは人道面の状況に引き続き多大な懸念を抱いています」とジュバ代表部首席代表であるメルケル・マベックは話します。「周辺地域の道路や他のインフラが不足しているので、負傷者にたどり着くのが困難です。今は雨季なので、困難さに拍車がかかります」
外科医1名、看護師2名、麻酔科医1名から成るICRCチームは、ボー病院に到着した7月14日から国境なき医師団(MSF)と協力して活動しています。南スーダン赤十字社も負傷者や病人を病院に搬送する前の応急処置に従事しています。
「医療従事者は中立・公平に活動を行っていて、ニーズに対応したケアを提供しているのです」とマベックは語ります。「また彼らが仕事を出来るよう安全な環境を確保しなければなりません」
ICRCは、ピボール南部での医療サービスも検討していて、活動をさらに拡大できないか模索しているところです。「南スーダン厚生省の職員が配属されている現場では、ICRCは彼らと活動を調整しています」とマベックは続けます。「ICRCは治療を必要としている人々に最大限の手を差し伸べるよう努めています」
今年に入ってから、ICRCは南スーダンで150人以上の負傷者の治療にあたりました。外科チームを上ナイル州のナジ―ル、ジョングレイ州のピボール、ボー、そしてワルガクに2回派遣したのに加えて、マラカルにある研修病院で活動する医療チームは、紛争現場での緊急外科手術や小児医療、理学療法も行っています。同病院では、今年の初めから320件以上の緊急外科手術が実施されました。
詳細な記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。
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