ICRC総裁朝鮮半島を訪問
2013.08.20
2013年8月20日
ジュネーブ: ペーター・マウラー赤十字国際委員会(ICRC)総裁は、朝鮮半島訪問の一環として本日平壌に到着しました。両国へICRC総裁が訪問するのは21年ぶりとなります。
マウラー総裁は、両国の政府高官や赤十字職員と人道問題について議論する予定です。敵対関係が終結してもなお朝鮮戦争により離散状態にある家族問題も議題に含まれるものと思われます。
「停戦合意から60年を経て実現した今回の訪問は、朝鮮半島の人道問題解決にICRCが関わる用意があることを再確認する機会となるでしょう」とマウラー総裁は話します。「また、私たちが両国との関係拡大を望んでいることも示すことができると思います。」
ICRCは10年以上に渡り北朝鮮国内で活動しています。北朝鮮赤十字社と協力し、ピョンヤンのリハビリセンターや4カ所の病院で、リハビリや整形外科手術の実施を支援してきました。今回の訪問でマウラー総裁は、今までの活動と今後の方向性について政府高官と話し合うことになります。
韓国訪問は、ICRCの代表事務所設立に関連しており、世界の人道問題に大韓赤十字社や政府高官とより緊密に協力し対応していくことが目的です。
マウラー総裁は北朝鮮に8月23日まで滞在し、フローレンス・ナイチンゲール賞の授賞式に出席するため北京に向かいます。その後、2日間の予定で韓国を訪問します。
詳細な記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。