2014年世界水の日: 戦時と平時における水
2014.03.24
21-03-2014
赤十字国際委員会(ICRC)は150年間にわたり紛争時に水を供給してきました。水に対するニーズがあることは明らかです。しかし私たちはまた、この先何年間も水が供給されるよう、持続可能な解決策を提案し、コミュニティによる水供給システムの再構築を支援しています。
世界水の日にあたって、ICRCの水と住環境整備の技術者が活動する多くの国々のうち、3カ国で実施されている異なる支援を取り上げます。
2014年世界水の日
避難を余儀なくされている450世帯あまりの家族が、水不足の村で苦しい生活を営んできました。この中には、1000人以上の障がいを持つ人も含まれます。ICRCと地方自治体の支援によって、彼らにはいま、水の供給が確保されています。
イエメンではこれまでも様々な悲劇が起きましたが、渇水はその中でも最悪な事象といえます。水の専門家によると、首都サヌアでは2015年までに水が枯渇し、世界で初めてそのような事態に見舞われる都市となると予想されています。その理由とは?1970年代から石油掘削技術を用いて地下水をくみ上げ続けたことによる環境危機が原因です。
コロンビアの太平洋沿岸に位置するタマヘ村では、汚染された水を飲んだため、10人のうち7人が病気となりました。ICRCは、雨水を貯めておくタンクを各々の家、学校、診療所の外に設置し、この問題の解決に尽力しました。