イスラエル/パレスチナ自治区:市民と医療従事者が負う紛争の代償

2014.07.10

 

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パレスチナ赤新月社は24時間体制で支援活動にあたっている ©PRCS

イスラエル/パレスチナ自治区:市民と医療従事者が負う紛争の代償

ジュネーブ/テルアビブ(ICRC) – ICRCは紛争当事者に対し、紛争が激化しても市民と医療従事者を保護するよう呼びかけています。

ガザ北部のジャバリヤにあるパレスチナ赤新月社で7月9日、3台の救急車が襲撃され、職員とボランティアの多くが負傷したことに、私たちは遺憾の意を表明します。「武力による暴力の悪循環が人々へもたらす影響は、日々悪化しています。」とイスラエル・パレスチナ自治区にあるICRC代表部の首席代表であるジャック・ド・マイオは話します。「市民は保護されなければなりません。いかなる状況下でも、病院と医療従事者は、業務を遂行するために必要な安全を保障されなければなりません」犠牲者の数が増え続けるなか、ICRCはパレスチナ赤新月社及びマーゲン・ダビド公社と協力して、医療やその他のニーズに迅速に対応するために夜を徹して活動しています。私たちは、戦闘の激化により高まる人道支援ニーズに対応すべく、業務体系や活動範囲、安全対策を拡充してきました。

イスラエルとパレスチナ当局との対話も強化しています。軍事目標と市民を明確に区別することは、国際人道法の核であり、遵守されなければなりません。紛争当事者には、一般市民が戦闘の被害を受けないよう実現可能な予防策を取る義務も課されています。国際人道法は市民と民用物に対するいかなる攻撃も禁止していると、ICRCは主張しています。

詳細は本部ウェブサイト(英語)をご覧下さい