シリア:ダマスカス市民への支援強化
2012.07.24
この2日間、ダマスカス市内および周辺の治安状況は緊迫しており、不安定な状況下で多くの人が安全な場所を求め避難しています。この状態を受け、ICRCとシリア赤新月社は、ダマスカスでの支援活動を強化しています。
ICRCシリア代表部首席代表Marianne Gasserは「住民からは毎日のように助けを求める声が上がっています」と話し、「水や食料、布団など、基本的な生活用品を求められる場合もあります。しかし、彼らが何よりも必要としているのは安全です」と、市民の安全が確保されていない現状を訴えました。
ダマスカスでは現在、何千もの人々が避難を余儀なくされ、一時的に学校施設に身を寄せています。ICRCの現時点での優先事項はこれらの人々への支援活動です。この2日間でICRCは、12台のトラックでダマスカス郊外の5ヶ所を回り、約1万1,000人に布団や食料を配付しました。
ダマスカス内の4つの学校には3,300人以上の人々が避難しています。安全な飲料水と適切な衛生環境が確保できるよう、ICRCはこの4校に水と衛生の専門家を派遣しました。さらに、ダマスカス市内の一画に新しい貯水槽を設置。2,500人の避難民と受け入れ先の住民が安全な水を十分確保できるようになりました。
ICRCとシリア赤新月社は今後もダマスカスでの人道状況を調査、対応していくことで、日々増え続ける支援の要請に応じていきます。
詳細な記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。