シリア:クネイトラでの戦闘で避難を強いられた数千もの人々への緊急支援

2014.09.15

ジュネーブ/ダマスカス(ICRC)-シリア南西部のクネイトラ県では中心地であるアル・バースなどで戦闘が続き、数千もの家族がダマスカス郊外県への避難を余儀なくされています。赤十字国際委員会(ICRC)は、避難してきた人々に支援の手を差し伸べるべく、シリア・アラブ赤新月社(SARC)と緊密に連携をとりながら、5万人以上に緊急支援を提供してきました。

 

クネイトラ県では、政府軍と反乱軍の衝突が高まってきており、特にクネイトラ市では安全な水や食料の入手が限られ、医療も受けにくくなっています。

 

この10日間で、2万5000もの住民がダマスカス郊外県に隣接するカタナーに移動しました。クネイトラでの戦闘は収まる様相を見せず、国内避難民の数は増加の一途を辿るのではないかと予測されます。

 

先週ICRCは、避難民への支援として、食料やマットレス、その他の生活必需品を提供し、現地での配付はSARCが行いました。また14日には、2万5000の避難民に支援物資を届けるため、ICRCとSARCの支援車両が現地に到着しました。

 

ICRCは紛争当事者に対し、市民を常に保護し、攻撃対象とせず、必要なサービスへのアクセスを確保するという国際人道法上の義務を全うするよう、呼びかけています。

 

詳細は ジュネーブ本部ウェブサイト(英語)をご覧下さい