リビア:リビア赤新月社と協力して緊急医療支援を実施
2014.09.17
ICRCとリビア赤新月社は、トリポリ郊外のワルシェファナにあるアル・ザハラ病院に緊急医療物資を届けました。
ワルシェファナでは数週間にわたる戦闘が続き、命を落としたり負傷する人が後を絶たず、医療活動も中断せざるをえない状況です。外部との連絡が断たれた病院には、戦闘で負傷した患者が押し寄せ、深刻な薬と医療品不足に悩まされています。
「全ての人に治療を受ける権利があります」とICRCの医療コーディネーターであり医師のカルメン・カリージョは話します。「私たちは、負傷者130人を治療できるだけの医療品を届けました。しかし、これは一時的な解決に過ぎません。可能な限り早急に追加物資を届けたいと思います」
安全の確保が困難ななか、縫合セットや負傷・火傷用の包帯、手術用品を無事に病院へ届けました。
現在の戦闘が始まって以来、ICRCはリビア赤新月社と連携して、リビア国内の病院を支援。現在のところ、ミティガ、ザウィア、アラダ、トリポリ、ジンタン、ベンガジ、アジュダービヤー、アビヤ、マルジの医療施設に、医療品を届けました。
治安の悪化に伴い、ICRCは7月15日に職員をチュニスに退避させましたが、130名の現地スタッフによるリビアでの支援活動は続いています。リビア赤新月社や現場のパートナー機関と協力し、緊急事態への対応や国内避難民の支援に取り組んでいます。
詳細は、ジュネーブ本部ウェブサイト(英語)をご覧下さい。