マリ:北部で25万人以上を支援
2015.06.29
ここ数カ月でマリ北部では暴力を伴う事態が悪化し、数千もの人が避難を余儀なくされています。彼らには生計を立てる手段も風雨をしのげる場所もなく、苦難に耐えています。赤十字国際委員会(ICRC)は、マリ赤十字社やコミュニティの指導者と協働で、マリの都市モプティやトンブクトゥ、ガリ、キダルにて、1400トンの食料や種子などの生活必需品を配付しました。
「現状を非常に懸念しています。影響を受けているコミュニティで多くの命が奪われているだけでなく、人道支援従事者も安全なアクセスが確保できず、支援を必要としている人々に手を差し伸べることができません」とICRCのマリ代表部で首席代表を務めるクリストファー・ルエジは話します。「衣食にも事欠いている人々が必要な支援を受けられるよう、公平で中立な人道支援を進めなくてはなりません」。
米や豆、油、その他の食料品が、ここ数週間で6万3000人近くに届けられました。自宅に戻る約1万8000人には、蚊帳や調理器具、衛生用品、その他の生活必需品が渡されました。
「この支援は、避難民だけでなく彼らを受け入れているコミュニティの緊急ニーズにも対応するものです。受け入れコミュニティの生活も決して楽ではありませんが、彼らの寛大さに頼らざるを得ません」とICRCの経済支援プログラムを指揮するジャン=ピエール・ネレヤバガボは話します。
また私たちは、自作農民10万人にコメやキビ、モロコシの種子を配付。90万頭近くの家畜にワクチンを接種し、病気を治療しました。私たちは、マリ赤十字社のボランティアやコミュニティの代表、公益企業と緊密に連携して支援にあたっています。
原文は本部サイト(英語)をご覧ください。