ヨルダン:シリア難民に応急処置の知識を

2014.10.30

2014年初めから、赤十字国際委員会(ICRC)はヨルダン最大の難民キャンプであるザータリ・キャンプに避難しているシリア難民を対象に、実践的な応急処置の訓練を実施しています。この訓練は、シリア難民に基礎的な救命知識や技術を身につけてもらい、厳しい国内環境においても、何か起きた場合には十分対応できるようになってもらうことを目的としています。

応急処置を学び、自信を取り戻す

「命を救うことは非常に大切です」と、ヨルダンで応急処置を担当しているICRC職員のアブドゥラ・エル・ダダは話します。彼は、シリア難民が実践的な応急処置を学ぶことで新しい環境に適応できるよう支援しています。難民が技術を身につけ、必要なときには隣人や身内の命を救えるようになれば、彼らの自信を取り戻すことにもつながります。訓練の結果、人命を救うことができた難民から、道で声をかけられることもよくある、とエル・ダダは話します。