ギニア共和国:新たな井戸の水源、Pitaの3万人に水を供給
2012.10.30
Conakry(ICRC)- ICRCは、アフリカ西部ギニア共和国の給水委員会は、西部の町Pitaに井戸の水源を2ヵ所掘るプロジェクトを支援しています。プロジェクトの第1段階では詳細な地球物理調査が行われ、3万人分の水の供給が予定されています。
ICRCエンジニアDoudou Fofanaは次のように話します。「PitaはFouta Djallon山地に位置していて、住民は水の確保に日々苦労しています。特に近年の水不足は、不利な地理条件と硬い土質に起因しています」。プロジェクトの実施を喜ぶ地元の住民Mariama Bahさんは、「水源が増えれば、私たち、特に女性の生活が大きく変化するでしょう。水を汲みに出掛け、井戸の前に長時間並び順番を待たなければいけないのは私たち女性ですから」と語ります。
Pitaでは過去20年以上もの間、人口急増に伴い水の需要が増加したことが原因で、配水網の破損が進んでいました。不利な地理条件と配水網の破損により、水不足は深刻化しています。新たに2ヵ所の水源が掘られることで地下に眠っていた水が汲み上げられ、国の給水委員会による水の供給力は3倍にまで膨らむことが期待されています。現在、3万人以上がPitaの配水網に頼っている状況です。
今回のプロジェクトは、ICRCがギニア共和国で実施している給水プロジェクトの一例に過ぎません。ICRCは2001年からギニア当局と密に連携を取りながら、都市部と農村部の人々への安全な水の供給に取り組んできました。2012年、ICRCは同国ですでに20ヵ所の井戸を掘り、農村部で30ヵ所の井戸を修理しました。
詳細な記事はICRCジュネーブ本部(英語)で確認できます。