イエメン:マーリブ州での医療支援に対し許可が下りず

2015.04.15

mareeb-yemen

 

ジュネーブ / サナア(ICRC) – 多くの人々が緊急に医療支援を必要としているイエメン中部マーリブでの活動に対し、赤十字国際委員会(ICRC)はアクセスを許可されませんでした。

 

「マーリブへのアクセスが許可されなかったことは非常に残念です。病院では医療物資や機器が不足しています。負傷者は、市民でも戦闘員でも、治療を受けられずにいます」と首都サナアにあるICRC代表部で首席代表を務めるセドリック・シュバイツァーは話します。

 

「24時間の攻撃の即時中断を実現するよう繰り返し呼び掛けています。必要とされている医療支援を届けるために、戦闘の被害に苦しむ国内のあらゆる場所へのアクセスを確保するよう全紛争当事者に訴えます。」と彼は強調します、「現場の人道状況は刻一刻と悪化しているのです」。

 

人命と尊厳は尊重されなくてはなりません。一般市民でも戦闘員でも、負傷者には適切な治療が行われなければならず、医療施設を攻撃対象としてはなりません。より安全な地域へ避難したいと願う人を妨げてはなりません。一方、その地に留まることを決めたり、避難することが出来ない人は、国際人道法によって保護の対象となります。

 

原文は、本部サイト(英語)をご覧ください。