シリア: 戦争とはいえやりたい放題は許されない

2015.04.03

シリアが人道危機に直面して5年が経過しました。2011年初め以降、約2200万人いたシリア人口の3分の1が戦闘によって故郷を奪われ、300万人以上の市民が難民として国外に避難しました。また、命を奪われたり負傷した人は数十万にのぼり、数千人が行方不明となりました。シリアに残る人々は、十分な住居も、水や食料もない限られた場所で生活を続けています。傷病者は、安全に治療を受けることすらできません。今日のシリアでは、ほとんどの家族がこの壊滅的な状況のなか連絡を取ることができずにいます。

彼らの声は聞こえていますか。戦争とはいえやりたい放題は許されません。

 

一般市民は攻撃の対象としてはなりません
一般市民は保護されなければなりません。武器携帯者は、常に一般市民と戦闘員を区別する必要があります。

 

負傷者は治療を受ける権利があります
負傷者は保護され、必要な治療へのアクセスを確保されなくてはなりません。

 

被拘束者には、彼らの立場にたった待遇をしなくてはなりません
自由を奪われた人の尊厳と人間性は、いかなる理由があるにせよ、保障されるべきです。

 

争いの最前線では、中立の立場から公平に支援を届けることが私たちの使命です
国際赤十字・赤新月運動は、敵味方の区別なく紛争の犠牲を強いられている人々を支援します。支援を必要としている人々に、迅速な支援を届けること、それが私たちの最優先事項です。