南スーダン:首都ジュバでの活動報告
2016.07.12
南スーダンの首都ジュバで戦闘が起きたことを受け、赤十字国際委員会(ICRC)は現地の人道状況を非常に懸念しています。
一般市民と戦闘で負傷した人々の状況が特に心配されます。避難を余儀なくされている人々は、大雨でさらに苦しい状況に追い込まれています。
月曜日(7月11日)の朝には、南スーダン赤十字社(SSRC)がジュバの中心部の数カ所で活動を開始。午後にはICRCのチームも加わり、現場の人道状況の確認を行い、7つの場所にアクセスしました。
今回の戦闘が原因で避難または負傷した人々に対し、以下の通り緊急支援を行っています。
避難民
ニーズに応じて、3日から6日間分の食料(ソルガムや豆、塩、砂糖、トウモロコシと大豆の粉(CSB))を以下の人々に届けました。
- ICRCがサポートする身体リハビリテーション・整形外科センターに避難している約100人の患者や家族、職員、一般市民(主に女性と子ども)
- SSRCの敷地内に難を逃れていた100人以上(主に女性と子ども)
- 聖ヨセフ教会に避難していた約3000人
- アングリア大聖堂に保護された500人
死傷者
- 負傷者を治療するための医療物資と医薬品をジュバ教育病院とジュバ軍病院に提供
- 遺体の回収と管理をSSRCと協力して実施
優先事項
私たちは安全面での状況が許す限り、SSRCと協力して今後も支援を継続・拡充していきます。そのためには、傷病者や避難民が何を最も必要としているのかを見極めて優先付けするとともに、適切な遺体の回収と管理を行うことが重要となります。戦闘に巻き込まれた人々になるべく早く安全な水を届けるために、ナイル川での水処理施設の建設にも取り組んでいます。
職員の安全確保が第一ですが、ジュバで戦闘の影響を受けている人々の人道ニーズに対応するのが私たちの優先課題であることに変わりありません。
現在、国内の他の地域では活動を継続しています。例えば西部ワウでは、2週間前に戦闘が起きて以降、食料やシェルター、衛生面での支援を避難民に提供。加えて、愛する人との連絡が回復できるよう1000件以上の電話を取り次ぐ活動も実施しています。東部のマイウートや北東部のコドックにある病院でも引き続き活動しています。
原文は、本部サイト(英語)をご覧ください。