第5回国際人道法模擬裁判大会国内予選(2014)開催報告

2014.12.10
IMG_5415

ファイナルラウンドで弁論する学生 ©K.Saito/ICRC

赤十字国際委員会(ICRC)は、第5回国際人道法(IHL)模擬裁判大会国内予選を、12月6日に大阪大学にて開催しました。大会の接戦を制し優勝したのは、京都大学チームです。また最優秀弁論賞は、京都大学の中川友希さんに贈られました。

今年は中央大学、同志社大学、神戸大学、京都大学、大阪大学、早稲田大学から6チームが参加し、弁論を戦わせました。また裁判官役として、ICRC地域法律顧問ケリシアナ・ティンの他、在日米軍法務官のコロネル・ステファン・シュルスベリー氏、外務省総合外交政策局人権人道課長の山中修氏、日本弁護士連合会より須田洋平氏、専修大学助教の髙嶋陽子氏、日本赤十字社の森正尚氏にご協力いただきました。

参加チームは、8月に発表された模擬裁判問題を読み込み、周到な準備を進めて大会に臨みました。参加者は国際法一般、特に国際人道法の知識を駆使しながら、身振り手振りを交えて自らの弁論を展開。国際人道法の理解を問い、事実関係の立証を迫る裁判官からの質問に、真剣に向かい合う参加者の姿が印象的な大会でした。また、参加チームのサポーター以外にも、多くの皆様に大会を観戦していただき、盛況に開催することができました。

なお、優勝した京都大学チームは、2015年3月に香港で開催される予定のアジア・太平洋地域大会に日本代表として出場します。京都大学チームの本大会での健闘を願います。

ICRCは毎年、国際人道法模擬裁判大会の国内予選を開催しています。来年も多くの学生の参加をお待ちしています。