シリア:5000人もの一般市民がダマスカス北東部の町から避難

2013.12.31

ダマスカス/ジュネーブ(ICRC)-シリア政府当局は、これまでの48時間で、包囲攻撃を受けているダマスカス北部のアドラから約5000人もの一般市 民が脱出するのを支援しました。赤十字国際委員会(ICRC)による支援の下、シリアアラブ赤新月社は、町を離れた人々に食料、水、防水シートを含む緊急 救援物資を提供しています。

 

このような前向きな展開の一方で、ICRCは未だに戦いの続くアドラに残る人々や、紛争で一般市民が直接的な被害を受けているドウマやダマスカス近郊県の状況を危惧しています。

「全ての紛争当事者は、アドラや紛争が続く他の町や村に居残る人々を戦闘行為から保護し、病人や負傷者に適切な治療を与え、紛争影響下にある場所か ら避難を望む人々が安全に移動できるようにしなくてはなりません」とICRCシリア代表部の副代表であるロバート・ジマーマンは話します。

国際人道法は、一般市民向けの人道援助が迅速かつ円滑に行われるよう支援することを全紛争当事者に義務付けています。紛争当事者は、差別なく治療を受けられる傷病者の権利も尊重することが求められています。

詳細な記事はICRCジュネーブ本部(外部サイト/英語)で確認できます。

シリアでのICRCの活動はこちら(英語)をご覧下さい。