シリア:中部ホウラの7万人に数カ月ぶりに支援を配付
赤十字国際委員会(ICRC)やシリアアラブ赤新月社(SARC)、国際連合による合同車両は3月22日、7万人以上に食料や医薬品、給水に必要な設備を届けるためにシリア中部にあるホムスの町ホウラに入りました。
「ホウラの人々は厳しい状況での暮らしを強いられてきました」とチームを率いたICRCホムス事務所の代表であるMajda Flihiは語ります。「多くは農業を営んでいますが、もう畑を耕すことはできません。家畜はいるものの、戦いの前線と化した土地では適切に飼育することもままなりません」。
27台の合同車両は、Kafr Laha村でSARCが運営する医療センターに食料を配付。水道施設を修復し、病院の収容人員を上回る患者を受け入れているこの病院が機能出来るよう、医療物資も届けました。ICRCのエンジニアは、唯一安定して水を供給している井戸の改善にも取り掛かりました。次回の合同車両は数日後に入る予定で、発電機や水の供給を安定させるための機材を運びます。
「シリアの包囲下にある地域では、市民がわずかな資源で生き残ろうと必死です。彼らは定期的な食料や薬品などの支援を必要としています。私たちは、現場がどのような状況であっても、支援を必要としている人々に辿り着くためのアクセスを確保したいと訴えています」とFilihiは話します。
ホウラでは2012年から、幾度となく激しい戦闘が繰り広げられてきました。戦いはここ数週間で勢いを緩め、人道支援団体が入ることができるようになってきています。
先週、ICRCやSARC、国際連合の合同車両は、マダヤやザバダニ、フア、ケフラヤといった包囲下にある地域に暮らす6万人以上に食料と衛生用品を配付しました。
原文は、本部サイト(英語)をご覧ください。