南スーダン:ICRC総裁、支援の必要性を強く呼び掛ける

2014.01.08
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2014年1月6日:ジュバの病院にて、武力衝突で負傷した患者と話すぺーター・マウラー©ICRC/J. Kurtzer

2014年1月8日

ジュネーブ/ジュバ

赤十字国際委員会(ICRC)総裁のぺーター・マウラーは三日間の南スーダン訪問を終えました。訪問中、政府関係者との会談に加え、国内避難民、南スーダン赤十字社のボランティア、国内各地で働くICRCの職員と面談しました。

 

「南スーダンは既にある課題に加えて、さらに深刻な危機的状況に直面しています。支援の必要性が差し迫っていることは確実ですが、その全体像を把握することはとても困難です」とマウラー。

 

さらに、南スーダンの人道ニーズに応えるためのICRCの役割を再確認したうえで、「厳しい状況ですが、私たちは支援を必要とする人に手を差し伸べるために、あらゆる努力をし、迅速に対応していきます」と語りました。

 

ジュバでは、政府関係者や南スーダン赤十字社の職員と会談。北部の町ベンチウも訪れ、緊急医療を行っている病院の院長や職員、ICRCの外科チームと会い、緊急支援を必要とする人たちへのアクセスの確保について議論しました。また、全ての紛争関係者が負う市民を守る義務について強調しました。

 

「私は、南スーダン赤十字社のボランティアの献身的で勤勉な姿勢に強く感銘を受けています。困難かつ緊迫した状況の中、南スーダン赤十字社からの支援や協力は、ICRCの活動の大きな支えとなっています」とマウラー。ICRCは負傷者が緊急に必要とする医療機器や食料、その他必需品の配付を実施しています。

 

最後にマウラーは、「人々のニーズに応えるために、私たちは国際社会が人道支援のための財政的支援を拡大することを求めます」と訴え、南スーダンでのICRCの活動に対して、さらなる資金要請を行うことを発表しました。