イラン:軍事対立の激化により大きな犠牲を払うのは民間人

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赤十字国際委員会 (ICRC) イラン代表部の首席代表、ビンセント・カサードによる声明
今私が目撃しているのは、昨今の戦闘の激化で窮地に追い込まれたイランの人びとの多大な苦しみです。自分の命だけでなく、愛する人たちの安全や生計を案じているのです。多くの命が失われている現状は憂慮すべきものです。民間インフラも被害を受け、多くの住宅が戦闘によって損壊しています。首都テヘランの日常は混乱を極め、子どもたちは学校に通えず、多くの企業は継続する空爆を警戒して一時休業しています。
通常であればこの時期は、イランの新年であるノウルーズを祝うために全国で人びとが沸き立ちます。しかし今年は、家族が葬儀のために集まっているのです。
学校や病院、そして現地の赤十字パートナーであるイラン赤新月社の被害を伝える画像は、戦闘により民間人が支払わされている大きすぎる代償を如実に物語っています。国際人道法は常に明確です:民間人と民間インフラは攻撃から守られなければなりません。医療従事者や救急隊員、医療搬送や施設、そして人道支援要員は尊重され、保護されなければなりません。
イラン赤新月社は、現地で緊急のニーズに対応しています。そうした仲間たちですら、悲しいことに、救援活動にいそしむ中で犠牲となっています。ICRCの同僚たちも、激しい攻撃の中で安全を確保するのに必死で、家族ともども避難を余儀なくされている者もいます。
そうした状況下で私たちは、物資や専門スタッフをイラン赤新月社に送ることで、支援強化の体制を整えています。
併せて、国際赤十字のトップ二名による共同声明もご覧ください (日本語):国際赤十字による共同声明: 紛争地で続く人道支援要員殺害への強い憤り – 赤十字国際委員会 赤十字国際委員会