イスラエルおよびパレスチナ被占領地: 赤十字野外病院に押し寄せる死傷者~民間人の徹底した保護を!

ガザ地区
2025.06.10
Field Hospital Zurab Burduli

©ICRC

6月3日の早朝、ガザ地区南部ラファにある60床の赤十字野外病院に、184名の患者が運び込まれました。到着時に19名の死亡が確認され、重傷者8名の死亡がまもなく確認されました。患者の大半は銃創を負っており、多くが支援物資の配付場所に向かう途中だったと言います。

5月26日から6月3日の一週間で、大量の犠牲者を出した攻撃が5件続き、赤十字野外病院は負傷者の治療に勤しみました。そのうちの4件は、4日間に集中しています。

6月3日に運ばれてきた紛争関連の負傷者の184という数字は、先月上旬に開設から1年を迎えた野外病院がこれまで一日に受け入れた数としては最多です。病床数をはるかに上回り、スタッフの対応能力を超える恐れがありました。

これほどの頻度で大規模な攻撃が繰り返されている事態を深く憂慮します。野外病院がここ最近直面している現実は、ガザの住民がひたすら耐えることを強いられていることを物語っています。

現在、絶え間なくやって来る死傷者に対応できるほどの支援物資が追加で確保できておらず、病院の機能と在庫が圧迫されています。

ICRCは繰り返し民間人の保護と尊厳の尊重を呼びかけています。人道支援に辿り着こうとしている民間人が危険な目にあうことなどあってはなりません。今こそ、ガザへの支援物資を迅速かつ円滑に届けることが求められています。

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