ガザ野外病院:2024年5月9日から6月9日までの活動実績
昨年10月に戦闘が激化して 以降、ガザ地区の医療システムの崩壊によって現場のニーズがとどまることを知りません。そうした状況を受けて赤十字国際委員会(ICRC)は、医療物資の提供をはじめ、水・食料・電気へのアクセス、パレスチナ赤新月社への緊急医療サービスの提供を通じて、機能を維持しているガザ地区内の医療施設に支援を続けています。また、パレスチナ赤新月社との連携のもと南部ラファに5月に開設した野外病院を、現在12の各国赤十字社(※)とともに運営しています。
(※)オーストラリア、オーストリア、カナダ、中国(香港)、デンマーク、フィンランド、ドイツ、アイスランド、日本、ノルウェー、スイス、イギリスの赤十字社。
ガザの野外病院は、2024年5月9日より患者の受け入れを開始し、1日で200人から300人の外来診療、20人から100人の救急診療を行うなど、幅広い医療サービスを提供してきました。野外病院には、ガザ地区から来たパレスチナ人スタッフ200名と国際職員30名の合計230名が勤務しています。また、病床数も60床あるため、入院患者の受け入れもおこなっています。
開設から1カ月と間もないですが、2回の大規模戦闘行為に伴う患者の受入れにも対応しました。これまでの活動実績は、以下の通りです。
開設から1カ月のハイライト
私たちは、ガザにいる多くの人びとの苦しみを和らげるため、野外病院を開設しました。この病院は、ICRCと赤十字社・赤新月社の連携の賜物です。私たちには、海外のパートナーに加えて、パレスチナ赤新月社という大変心強いパートナーがいます。パレスチナ赤新月社が救急車で患者を運んでくれるので、大変助かっています。
サリ・ニシ 赤十字野外病院チームリーダー