イエメン:支援物資を配付し、紛争の全当事者に市民への攻撃を止めるよう訴える
2015.06.25
昼夜を問わず空爆が続くイエメンでは、戦闘が激しさを増していて、市民は苦痛を強いらています。赤十字国際委員会(ICRC)は、緊急に医療と食料支援を実施。イエメンの代表部で、首席代表として2年間の任務を終えたばかりのセドリック・シュバイツアーが、同国の現状を語ります。
燃料不足も深刻で、発電と給水設備への影響が懸念されます。電力の供給が止まれば、負傷者を治療する病院だけでなく、給水設備も運転が停止するため、市民の生命を脅かす危険性が高まるからです。
支援を続ける一方で、私たちは紛争当事者と戦闘行為について対話を継続。住宅地に近い軍事目標を攻撃したことにより、市民が命を落とす事態が起きているためです。首都サナアにある山間部の軍事倉庫への攻撃では、90人の市民が命を落とす事態となりました。人口密集地にある軍事目標を攻撃する際には、攻撃の範囲が広い爆発性兵器に代わる兵器を使用する必要性を訴えています。サナアの軍事倉庫への攻撃で市民が被害を負った原因には、爆発した兵器だけでなく、道端に転がっている不発弾も含まれています。
私たちは、イエメンで今後数カ月にわたり支援を続けていきます。
原文は、本部サイト(英語)をご覧ください。