南スーダン:被拘束者の解放に中立な立場で仲介するICRC

2018.02.08

赤十字国際委員会(ICRC)は、南スーダンの紛争当事者に、紛争に関連して拘束された人たちの解放を手助けすることができる旨、伝えました。

 

敵対行為の停止、民間人の保護、そして人道援助へのアクセス確保についての合意に続き、ICRCの任務を紛争当事者と共有することで、中立な立場での仲介の用意があることを確認しました。

 

合意書は、紛争に関連して自由を奪われた人々の解放を手助けするファシリテーターとしてのICRCに言及しています。

 

「私たちは中立的な仲介者として、国際的武力紛争、非国際的武力紛争によって自由を奪われた人々を、一方の側から、もしくは双方の側から解放するのを手伝ってきた長い歴史があります」と、ICRC南スーダン代表部のフランソワ・スタム首席代表は話します。

 

「最大の狙いは、紛争で生活が壊された人々の苦しみを軽減することです。中立で独立した人道支援組織として、彼らが抱えているかもしれない懸念事項を個々に、そして誰にも知られること述べる機会を設けることで、被拘束者が快く引渡されるようにします」とスタム氏は言います。

 

ICRCは、当事者との内々の会話や、その後の進展についてコメントする立場にはありません。

 

「私たちは、さまざまな紛争当事者にアプローチし、二者間もしくは守秘義務の範囲の会話を守りつつ、多くの解放に携わってきました。ICRCの役割は、解放される見込みがある人たちの解放を実現させ、解放された人たちが自主的に、かつ安全に輸送されることにあります。敵対行為の停止を実現するための交渉や批評の一部を担うものではありません」とスタム氏は述べます。

 

ICRCは、拘束された理由に関係なく自由を奪われたすべての人々の人道的な処遇や居住環境の確保を確実にすることに取り組んでいます。また、被拘束者と彼らの近親者とのコミュニケーションを回復することで、家族の苦しみを和らげることにも努めています。

 

原文は本部サイト(英語)をご覧ください。