最新映像:「武器汚染」に苦しむイエメン市民
イエメン
2019.04.10
紛争の激化から4年が経ち、多くの市民が不発弾や地雷の犠牲となっているイエメン。
紛争の激化から4年が経ち、多くの市民が不発弾や地雷の犠牲となっているイエメン。和平への模索が始まってはいるものの、戦闘はいまだ続いていて、戦いの前線が絶えず移動している状況下で、国のあちこちが武器・兵器で汚染されています。空爆や砲撃の犠牲になるだけでなく、前線が移動した後も不発弾によって人々は苦しめられています。
「息子にいつも聞かれます。なんでお姉ちゃんには足が二本あって、僕には一つしかないの?って。保育園にも戻りたがっているんだけど、保育園側から受け入れを拒否されているんです」。
片足を失った5歳の少年の母親はそう語ります。特に、幼い子どもたちには、不発弾や地雷が爆弾なのかおもちゃなのか区別がつきません。
ICRCはイエメン国内で5つのリハビリテーションセンターを支援していますが、患者の38%が子どもです。リハビリに通う14歳の少年は、「歩くことがそもそも難しい。より良い義足に合わせるために、足の骨の手術が必要なんだ」と話します。去年一年間で、ICRCは9万人に対して、義足を提供したり、理学療法や何らかの外科的措置を施しました。