イラク:モスル近郊での化学兵器の使用をICRCは強く非難します
プレスリリース
2017.03.07
モスル周辺での戦闘において、化学兵器が使用されたことを赤十字国際委員会(ICRC)は強く非難します。毒性のある化学物質にさらされた症状がみられる7人の患者は、エルビル西部の救急病院、ロザワ(Rozhawa)で治療を受けています。ICRCの医療チームは、地元の病院スタッフを全力で支援しています。
「過去2日間で、子ども5人と女性2人が病院で治療を受け、いずれもびらん剤のような化学物質にさらされたとみられる症状がありました」と、中東地域代表のロバート・マルディーニは話します。「科学兵器の使用は国際人道法で禁止されています。私たちは、同僚が目にしたことに危機感を募らせています。誰であれ、いかなる場所であっても、化学兵器を使用することに対して私たちは強く非難します。」
ロザワ病院で治療を受ける患者には、水ぶくれ、目の赤み、痛み、吐き気、そして咳込みなどの症状がみてとれます。モスル近郊の病院で働くICRCの医療チームには、解毒や化学物質にさらされた患者の治療方法について訓練を受けているスタッフがいます。特別な医療器具も提供されています。ICRCの医療チームは、今後の同様のケースに備えるためにも、医療分野の関係当局や世界保健機関(WHO)と緊密に連携を図っています。
原文は、本部サイト(英語)をご覧ください。