自分の家が攻撃を受けたら:ICRCによる「破壊的」なARアプリ

プレスリリース
2018.03.07

赤十字国際委員会(ICRC)は、「エンター・ザ・ルーム(部屋に入る)」というAR(拡張現実)体験ができるiOSユーザー向けアプリを本日公開しました。

 

この無料アプリでは、子どもの目線で描かれた物語を通じて、自宅の入り口から肉迫された1人称形式で戦争を体験することができます。デバイスの画面を通して部屋の中に入ると、光と生きがいにあふれた家が悲しみと苦しみの住処に変化していくなど、ユーザーは、加速していく時間の中で数年にわたる争いがもたらす残酷な影響を目にします。今日、6500万人が紛争から避難していて、そのうちの75%は戦闘が昨今増している都市部に住んでいます。紛争下の人々の日常に一歩足を踏み入れてみるというコンセプトのもと、このアプリは制作されました。

 

「紛争はコミュニティーに破壊的な影響を与えます。特に子どもへの影響は絶大です。私たちは、実体験のように感じるアプリを通じて語られる物語が、人々に戦争の現実について新しい洞察力を与えることを望みます」とICRCのペーター・マウラー総裁は話します。「これは、都市型戦闘がいかに子どもたちの寝室や家、そして悲惨なことに命までも奪っていくかということを鮮烈に痛感させるものです。」

 

「Pokemon GoとSnapchatが世界にARを広める一方で、都市型紛争の影響を語るためにARが用いられるのは初めてのことです」とICRCのシャーロット・リンゼイ・カーテット広報・情報管理局長は語ります。「ARを使えば、新鮮かつ心揺さぶられる方法で人道支援の状況を見せる体験を作り出すことができます。」

 

「エンター・ザ・ルーム」は、デジタル革新企業のNeddがアップル社のARKit技術を駆使して制作しました。アプリは2018年3月6日よりアップル・ストアから無料でダウンロードできます。

 

アプリのダウンロードはこちら

 

原文は本部サイト(英語)をご覧ください。