日本語版『人道支援におけるデータ保護ハンドブック 第二版』が完成
デジタル技術の発達とともに、人道支援の現場に用いる私たちのツールも様変わりしてきました。技術革新の恩恵を受ける一方で、医療データやソーシャルメディア、携帯のメッセージアプリ、クラウドサービス、現金の送金など、多種多様な場面において個人データや機密情報を扱っているため、データ保護は赤十字国際委員会(ICRC)の大きな課題となっています。
このため、ICRCは、Brussels Privacy Hubとともに、「人道支援におけるデータ保護ハンドブック」第二版を2020年に出版し、この度日本語訳が完成しました。
同ハンドブックは、人道支援の一環として個人データの処理に携わる人道支援組織のスタッフ、その中でも、データ保護基準に関する助言と適用を担当するスタッフを主な対象としています。最も不安定な環境における人道支援や、人道上の緊急事態で最も弱い立場に置かれた人々のため、既存のガイドライン、作業手順、慣行に基づき、人道団体が個人データ保護基準を遵守できるように導くものです。ハンドブックはこちらのリンクより、ダウンロード可能です。
「人道支援におけるデータ保護ハンドブック」第二版(英語)はこちら:https://www.icrc.org/en/handbook-data-protection-humanitarian-action
以下、今回完成したハンドブックの目次になります。
1. はじめに
2. データ保護の基本原則
3. 個人データ処理の法的根拠
4. 国際的なデータ共有
5. データ保護影響評価(DPIAS)
6. データ分析とビッグデータ
7. ドローン/無人航空機とリモートセンシング
8. バイオメトリクス
9. 現金給付プログラム
10. クラウドサービス
11. モバイルメッセージングアプリ
12. デジタルアイデンティティ
13. ソーシャルメディア
14. ブロックチェーン
15. 援助としての接続性
16. 人工知能と機械学習