国際人道法写真展「戦場を希望の大地へ」を開催します

2016.12.15

日本赤十字社、赤十字国際委員会(ICRC)、キヤノンの三者は、みなとみらいギャラリー(神奈川県横浜市)にて、国際人道法写真展「戦場を希望の大地へ」を2016年12月20日(火)から12月26日(月)まで開催します。

ボナファシオ・ムアジア(57歳)。1985年、内戦下にあったモザンビークで対人地雷により足を失う。しかし今なお、片道45分かけて自分の畑まで通い、耕す©Brent Stirton/Getty Images/ICRC

ボナファシオ・ムアジア(57歳)。1985年、内戦下にあったモザンビークで対人地雷により足を失う。しかし今なお、片道45分かけて自分の畑まで通い、耕す©Brent Stirton/Getty Images/ICRC

 

■ 展示内容

本写真展は、赤十字による国際人道法の普及活動の一環として開催し、紛争による被害を乗り越えて力強く生きる人々を撮影した40点の写真パネルに加え、紛争の歴史的背景や現状を地図とともに解説したパネルを展示します。

キヤノンは、大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF」による写真の出力やパネルの作製といったプリント支援をはじめ、展示方法や広報活動など「写真が持つ伝える力」を生かし、支援しています。

 

■ 写真展開催の背景

世界各国・地域の紛争において使用された対人地雷やクラスター弾などの不発弾は、戦闘に参加しない一般市民に無差別に被害を与え、その後の生活や社会復帰の障害となっています。赤十字国際委員会は、このような現状と力強く生きる人々を記録に残すため、世界的に活躍する写真家5名を、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イラク、ラオス、モザンビーク、ニカラグアの5カ国・地域に派遣しました。赤十字は、この人道支援活動を多くの人々に周知することを目的に、キヤノンと協力して写真展を開催し、国際人道法の普及活動を行います。

 

■ 開催概要

日時:    2016年12月20日(火)~12月26日(月)11:00~19:00

*20日は13:00より開始、26日は17:00まで。

会場:    みなとみらいギャラリー

神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-5
クイーンズスクエア横浜 クイーンモール2階
東急東横線直通みなとみらい線「みなとみらい駅」直結 徒歩約3分

主催:     日本赤十字社、赤十字国際委員会、キヤノン株式会社
入場料: 無料
写真家
ヴェロニク・ドゥ・ヴィゲリー(Veronique de Viguerie)氏
セバスチャン・リステ(Sebastian Liste)氏
ブレント・スタートン(Brent Stirton)氏
ポーラ・ブロンステイン(Paula Bronstein)氏
マルコ・ディ・ラウロ(Marco Di Lauro)氏
*五十音順・敬称略

 

【参考情報】
■ 国際人道法と赤十字について

1859年、統一戦争中のイタリア・ソルフェリーノで戦闘場面に遭遇したスイスの事業家アンリー・デュナンは、多数の負傷兵が野放しにされている様子に衝撃を受け、近隣に住む人々からなるボランティア組織を結成して救護にあたりました。その経験から「戦争で傷ついた人々を敵味方の区別なく救う」組織の設立を提唱し、1863年に赤十字が誕生しました。さらに、1864年のジュネーブ条約(赤十字条約)採択を経て、武力紛争のルールを規定する国際人道法が形成されていき、紛争下の人々を保護し、支援するという役割が赤十字国際委員会に託されました。1949年には4つの条約に発展し、民間人や捕虜の支援も強化されています。

 

■ キヤノンと赤十字について

「共生」を経営理念とするキヤノンは、キヤノングループ各社で取り組む献血活動や教育支援など、長年にわたり、赤十字の活動をサポートしてきました。このたび、キヤノンは、「国際人道法の普及促進」という写真展開催の主旨に賛同し、本プロジェクトの認知や理解を広めるための活動への貢献として、キヤノン製の大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF」による写真パネル40点を作製します。「写真が持つ伝える力」を生かすことで、国際人道法の普及に貢献し、武力紛争のもたらす不必要な犠牲や損害の防止、犠牲者の自立・社会参画に役立つことができると考えています。

 

※ 報道資料についてはこちらをご覧ください。(pdf、594KB)