イベント報告:Follow the Sun~「人道支援におけるデータ保護ハンドブック 第二版」出版記念~
Follow the Sun ダイジェスト
2020年9月1日、赤十字国際委員会(ICRC)がBrussels Privacy Hubと作成した「人道支援におけるデータ保護ハンドブック 第二版」の出版を記念して、グローバルイベント「Follow the Sun」をオンライン開催しました。
世界を一日かけて巡回し、まさに「太陽を追いかける」形で行われたパネルディスカッション。ハンドブックで取り上げているテーマに沿って、人工知能と機械学習、ブロックチェーン、SNSやアプリの活用などについて、世界各国の著名な専門家たちが語りました。
キックオフは、日本。ICRC駐日代表レジス・サビオがホスト役を務め、デジタル認証とバイオメトリクスをテーマに、NECや早稲田大学、WFPなどからパネリストを招き、議論を深めました。その後、マレーシアへとバトンをつなぎ、アジアを離れて中東、ヨーロッパ、アメリカへと引き継がれました。
東京セッション「デジタル認証とバイオメトリクス」#dataprotectionHB
早稲田大学・佐古氏「人を救うため善意でデータ収集をしても悪用されるリスクが。ルールが必要」
NEC・久木田氏「データ活用の際に人権とプライバシーの尊重を確保するため”NECグループ AIと人権に関するポリシー”を策定」 pic.twitter.com/AZjIrltTnx— 赤十字国際委員会 (@ICRC_jp) September 1, 2020
デジタル技術の発達とともに、人道支援の現場に用いる私たちのツールも様変わりしています。技術革新の恩恵を受ける一方で、医療データやソーシャルメディア、携帯のメッセージアプリ、クラウドサービス、現金の送金など、多種多様な場面において個人や機密情報のデータを扱っているため、データ保護はICRCの大きな課題となっています。
本イベントの各国パネリストなど、詳細はこちら(英語):https://www.icrc.org/en/event/data-protection-handbook-launch
「人道支援におけるデータ保護ハンドブック」第二版はこちら(英語):https://www.icrc.org/en/handbook-data-protection-humanitarian-action
NECとの対談記事「テクノロジーの倫理的活用人道支援組織と民間企業のパートナーシップ」はこちら:https://jpn.nec.com/profile/sdgs/innovators/project/article02.html